Karin.「君が生きる街」
Karin.の「君が生きる街」は、きら星のようなフレーズであふれています。
中でも、
「君は自分中心で世界が周っていいね」
そんなこと言われても否めなくて
私そんなつもりなくて
拗ねている君を見て
愛されてるって思う
というフレーズって、好きな女の子のわがままに振り回されてさすがに一言不満を伝えずにいられなくなった男の子と、そうは言いつつ自分に合わせてくれる男の子を見てその男の子の自分に対する気持ちを確認する女の子の姿を、きちんと韻を踏んで端的に表現しているという意味で素敵です。
「否めなくて」という、若い女性があまり日常語として使わなそうな言葉をさらっと使ってフックにするセンスがまずすごいです。また、「拗ねている」という表現は通常ネガティブな意味で用いられているのに、「君」が拗ねている姿を見て、「愛されてる」ってポジティブに理解する、その着眼点に鋭さを感じます。